専属専任媒介だから有利とは限らない

“■不動産を売却するときの契約形式は、意外と重要ではありません
不動産を売却するときには、不動産会社を通じて、買い手を探すことになります。しかし、不動産会社への依頼形式によって、買い手が短期間で見つかるか否かや、売却金額を大幅に値下げせずに済むかなど、変動要因が生じます。
これから、不動産を売却するときの不動産会社との契約内容と、メリット・デメリットについて説明したいと思います。

■1、専任媒介契約
不動産会社との契約形式としては3種類挙げられますが、大きく分けると2種類に分けることができます。そのひとつが、専任媒介契約です。

▲1-1 専属専任媒介契約
この契約方式は、不動産の売主が1社の不動産会社にのみ、不動産の売却を委託するものです。メリットとしては、不動産会社が多めに広告宣伝費用を投入してくれるため、ヤフー不動産やSUUMOに物件を掲載される点が挙げられます。このため、短期間で多くの物件見学希望者が現れます。
一方、デメリットとしては、不動産会社側が仲介手数料を売主と買い手の双方から得たいと考えるため、他の不動産会社を経由した購入希望者の情報を、売主に伝えないケースがあることです。この場合は、物件を売りに出す期間が長期化するリスクがあります。

▲1-2 専任媒介契約
この契約方式も、専属専任媒介契約と同様に、不動産の売主が1社の不動産会社にのみ、不動産の売却を委託する内容となっています。専属専任媒介契約との違いは、不動産会社から売主への販売状況の報告が2週間に1回となっている点などです。専属専任媒介契約の場合は、毎週、販売状況を報告してもらえます。
また、メリットとデメリットについては、専属専任媒介契約と同じです。

■2、一般媒介契約
不動産を売却する方法としては、複数の不動産会社に同時に売却を依頼する方法も挙げられます。これが一般媒介契約です。一般媒介契約であれば、同時に7社でも10社でも不動産会社に売却を依頼することが可能です。
この契約のメリットは、買い手を見つけやすい点が挙げられます。多くの不動産会社に売却を依頼すると、そのうちの3社程度はヤフー不動産やSUUMOに広告を掲載してくれます。そのため、短期間で買い手が見つかり、売却をすることが可能となります。
一方、デメリットとしては、レインズへの登録が義務化されていない点が挙げられます。レインズとは不動産業界の共通システムのことで、一般消費者も閲覧することができます。専属専任媒介契約や専任媒介契約の場合は、レインズに売りに出されている物件を登録する義務があるのですが、一般媒介契約の場合は義務化されていません。
このため、すべての不動産会社が広告を出さなかった場合は、なかなか買い手が現れず、不動産を売りに出す期間が長期化する可能性がある点がデメリットといえます。

◆まとめ
結論としては、専属専任媒介契約や専任媒介契約、一般媒介契約のいずれにも特別な優位性はないことにお気づきいただけたと思います。
まずは、いずれかの契約形式で不動産を売りに出してみて、契約期間の3ヶ月間で買い手が現れないようであれば、別の不動産会社と別の契約形式で売りに出す手法をとることが賢明といえます。”

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